暖冬、暖冬といわれていましたが 3 月に入り冬の寒さが戻ってきましたね。亀岡では先日、季節はずれのなごり雪がちらちらと舞っていました。イルカさんの名曲『なごり雪』でも歌われているように(歌詞を引用したいのですが、JASRAC さんに怒られるといけないので伏せさせていただきます)、私たちも寒い冬を越すごとに少しでも成長の足跡を残していきたいものですね。
さて、全国では地域を盛り上げようと各地で「ご当地検定」なるものが行われています。有名なものでは、亀岡市のおとなり京都市の京都商工会議所が実施する「京都検定(※下記「京都学園大学の『京都学』」もご参考ください)」や東京都の東京商工会議所が実施する「東京シティガイド検定」など、全国で 80 種以上の検定を実施。中には、秋田県男鹿市観光協会の「ナマハゲ伝道士認定試験」や徳島県上勝自然体験学習研究会の「山びこ認定士試験・ほら吹き検定」など一見しただけではどんなことを勉強するのかわからないようなユニークな検定も活発に行われ町おこしにひとやくかっています。
「亀岡検定」検討委員会の様子をお写真いただきました
そんな全国の流れを受け、亀岡でも亀岡市の歴史・文化、観光名所に精通した市民を養成するため「ご当地検定」の実施を決定。主催する亀岡市商工会議所では行政、教育機関、経済界の協力のもと検定委員会を立ち上げ、名称の公募がなされました。この公募に対し全国各地から「亀賢人テスト」や「亀岡温故知新検定」、ユニークなものでは亀岡観光イメージキャラクター「すいとちゃん」をもじった「亀岡スイスイ?ト検定」など 84 案の名称の応募があり、三重県四日市市の男性が考えた「かめおか・ふるさと検定」に決定。今後、検定委員会を中心に上田正昭京都大学名誉教授監修のもと検定テキストの作成が準備され、来年 2 月以降の実施が予定されています。
(※)京都学園大学の『京都学』
この 4 月より、私たちの母校・京都学園大学で「京都学」と名付けられた研究プログラムが開設されます。他校にも同名を冠したプログラムで京都を「歴史と文化」から観察し、本記事でも触れている京都検定へ結び付けるものがありますが、学園大の「京都学」はさらに「企業と産業」の面から京都を掘り下げ、より実用的な知識へと結び付けるものになっています(参考リンク:「京都学」研究プログラムが開設されます!)。
みなさんの生まれ故郷にも既にご当地検定があるかもしれませんね。京都学園大学でも地域とのつながりをより強いものにするべく、地域を知るという観点から積極的に検定を取り入れていくようです。生まれ育った土地のことを、また興味・関心のある土地を、検定という別の視点から知る??そんな柔軟な観点が、日々の私たちの生活をより豊かにしてくれるかもしれません。